世界を壊す歌
#12
シンフォギア装者ではないキャロルの胸に歌は浮かばなくとも、
イグナイトモジュールが奏でる
呪われた旋律をその身に受ける事でキャロルは「譜面」を作成し、
オートスコアラーの4機はその譜面に、壊される刹那の悦びを刻むことで、
ついに「歌」は完成するのであった。
その歌を口にしてキャロルが放つフォニックゲインは、
かつてナスターシャ教授が月遺跡の再起動に用いた
70億人分の総量をも凌駕する出力であり、それだけで装者達を圧倒するほどである。
だが、その真価はもうひとつ。
音叉のようにキャロルの歌と共振・共鳴したチフォージュ・シャトーは、
アルカ・ノイズの分解能力を、さらに拡大させたエネルギー波を照射。
地表に巡るレイラインに沿って、
日本の対蹠地である南半球に再収束したエネルギー波は海上に屹立。
そこを起点としつつ、
文字通り「世界を壊す歌」となってあらゆる物質を分解していくのであった。