深淵の竜宮
#9
海底に建造された、
異端技術に関連する危険物や未解析品を収める管理特区の通称。
開けて吃驚する(そしてロクなことにならない)「玉手箱」になぞらえて、
いつしかこう呼ばれるようになった経緯がある。
国連と情報共有しつつ、
日本政府の主導のもとで押収品の管理が行われているのだが、
ここにあるのは、価値のあるモノというよりも、
扱いに困る厄介な代物ばかりであり、
実際、利用価値の高い物品はごくわずかであるとも伝えられている。