戦姫絶唱シンフォギアGX

スペシャルSpecial

「シンフォギアライブ2016」のBlu-ray/DVDが8月24日、遂に発売!
大ボリュームのオフィシャルレポートを公開!!

 TVアニメ『戦姫絶唱シンフォギアGX』(以下、シンフォギアGX)のライブイベント「シンフォギアライブ2016」が2016年2月27日(土)、28日(日)の両日にわたって、東京・日本武道館で開催された。TVシリーズ第4期、第5期の制作も発表されたスペシャルなライブから、2日目の様子を徹底レポートする。

 ライブには、悠木 碧水樹 奈々高垣 彩陽日笠 陽子南條 愛乃茅野 愛衣井口 裕香というお馴染みのメンバーが出演したほか、『シンフォギアGX』からの登場となったキャロル役の水瀬 いのりが初出演を果たした。

 開演を告げたのは『シンフォギアGX』のOPテーマ、水樹の『Exterminate』。疾走感のある楽曲は、オープニングから会場に合いの手と合唱の嵐を巻き起こした。その熱が冷めやらぬうちにマリア役の日笠がステージに登場。翼とマリアのデュエット曲『星天ギャラクシィクロス』を熱唱する。まるでアニメ本編のライブシーンのような盛り上がりで、2人の曲中セリフ「Stardust!!」では待ってましたとばかりの大歓声が上がった。

 今回のライブはソロ曲からデュエット曲へ、デュエット曲からソロ曲へ繋がっていくという構成が特徴的だった。たとえば、南條のソロ『SENCE OF DISTANCE』が終わると、茅野がステージに登場し、調と切歌の別々の曲が1つになるコラボレーション曲『Just Loving X-Edge』、『Edge Works of Goddess ZABABA』などを披露。そこから茅野のソロ『おきてがみ』へと繋がっていく……といった構成だ。南條と茅野は距離が近ければお互いの手を取り合い、離れた場所でもお互いを見つめ合うという、まるで調と切歌のような仲むつまじい姿を見せてくれた。おそろいの衣装は、南條がデザインしたという。



 井口のソロは、しっとりとした雰囲気の『陽だまりメモリア』。響に語りかけるような優しい歌声が会場を包み込んだ。未来には陽だまりであってほしい、もう2度と装者になってほしくない。そんな想いを吐露してくれた井口だが、今日だけは会場の“適合者(=ファン)”の力を借りて装者として熱いラブソングを届けたい、そう打ち明けると会場からは割れんばかりの歓声が! その想いに応え、『歪鏡・シェンショウジン』を歌い上げた。

 純白の衣装をまとって登場した日笠。彼女が歌うのは、『銀腕・アガートラーム』と『純白イノセント』だ。会場もマリアのパーソナルカラーに合わせ、サイリウムで真っ白に染まっていた。MCでは翼のことが好きだけど、なかなか素直に告げることができないマリアについて、水樹のことが大好きだけどなかなか好きと言えない自分に重なると話し、大きな笑いを誘った。

 続いてステージに上がった高垣が披露したのは、『シンフォギアGX』のEDテーマ『Rebirth-day』。会場を大いに沸かせると、『TRUST HEART』ではステージを縦横無尽に走り回り、まるでクリスの戦いぶりのような激しいパフォーマンスを見せる。さらに第1期の人気曲『繋いだ手だけが紡ぐもの』へと続いていき、会場から歓喜の声が上った。クリスの力強さのほか、かわいらしさや優しさなど、そのすべてが詰まっていたといっても過言ではないステージだった。

 そんな高垣のステージに、なんと水樹が合流! 「待ってましたよ、先輩!」という高垣に、「2人でひと暴れしてやろうじゃないか!」と応える水樹。劇中での先輩後輩関係をステージで再現すると、『シンフォギアGX』で翼とクリスが魅せた初のデュエット曲『BAYONET CHARGE』がスタート。2人の熱く、激しい掛け合いが披露された。

「いざ、推して参るッ!」の掛け声とともに始まったのは、水樹のソロ曲『Beyond the BLADE』。冒頭からステージを駆け回る激しいパフォーマンスで、その姿はまるでノイズを切り裂いていく翼そのものだった。
一方、『空へ...』では翼が抱える奏への想いに真っ直ぐ向き合っていく。羽根が舞うステージで、情感たっぷりに歌い上げる水樹。会場では泣き出すファンもいる中、奏を表すオレンジのサイリウムも輝き、ツヴァイウィングの両翼が揃ったかに見えるようなステージとなった。

 そして、「シンフォギアライブ」初出演となる水瀬がついに登場。激しさと妖艶さを併せ持つ『殲琴・ダウルダブラ』を先輩装者たちに負けないパフォーマンスで披露し、強烈なインパクトを残した。MCでは、第1期のオーディションを受け、脇役としてずっとレギュラーで参加していたことなどが明かされ、こうしてステージで歌っているのが信じられないと吐露した。また、キャロルの「パパへの想い」が詰まった『tomorrow』では、「皆さんをパパだと思って歌いたい」と語り、情感たっぷりに歌い上げた。

 ソロ曲のラストを飾るのはやはりこの人、響役の悠木だ。響を模した衣装で登場し、『リトルミラクル -Grip it tight-』、『限界突破 G-beat』という作中随一ともいえる激しいナンバーで会場を鼓舞する。怒濤のコール&レスポンスが続き、会場のフォニックゲインはみるみるうちに高まっていった。さらにMCを挟んで披露された楽曲も、響の熱い鼓動が聞こえる『撃槍・ガングニール』という徹底ぶり。まさに“解放全開”なステージで、響の感情の高ぶりを表現していた。

 そんな悠木のステージの後には、井口が再び登場。初デュエットとなる『いつかの虹、花の想い出』を仲むつまじくキュートに歌い上げた。こちらは『シンフォギアGX』のBlu-ray/DVD映像特典「戦姫絶唱しないシンフォギア」のEDテーマということで、この曲が登場したことに驚いたファンも少なくなかったようだ。

 本編のラストを飾る『始まりのバベル』では、装者6人が本日初めて勢揃い。装者から装者へとバトンを繋いでいくかのように歌が紡がれ、最後に大きなハーモニーとなっていく。まさに、『シンフォギア』シリーズが持つドラマ性を再現したかのようなステージで本編を締めくくった。

 アンコールが始まる前には、ビッグサプライズが公開された。この日の前日、すでに続編の制作が発表されていたが、なんと2日目にはTVアニメ第4期に加え第5期の制作も発表されたのだ。異例の発表に、会場は驚きと喜びの声がこだました。

アンコールには、悠木、水樹、高垣による『RADIANT FORCE』、『FIRST LOVE SONG』、日笠、南條、茅野による『「ありがとう」を唄いながら』という、アニメ本編でも屈指の名シーンで使用された楽曲が続々と登場した。特にオーラスを飾った『虹色のフリューゲル』は第2期、第3期の最終話で使用され、まさにイベントを締めくくるのにふさわしい楽曲。美しいハーモニーを奏でる6人の装者に、会場は割れんばかりの拍手を送っていた。

以下、最後に登壇した8名からのメッセージ(抜粋)を紹介する。

「(キャロル役として)響ちゃんが紡いできた想いを壊すつもりで戦ってきました。でも、やっぱり響ちゃんに負けたというか、本当の自分を手に入れられたというか……。そういう気持ちにさせてくれたのも、響ちゃんの真っ直ぐな拳であり手のひらだったんだと思います。私自身もそんな優しい響ちゃんに手を引っ張ってもらえてすごく楽しかったです。役者としても悠木さんから、いろんな勇気をいただきました。“ゆうき”だけに(笑)。現場も楽しかったですし、今日の武道館のライブも楽しかったです。敵ではありましたけど、皆さんと繋がることのできた時間でした。これからもキャロル、エルフナイン、キャロルパパ、そしてオートスコアラーチームをよろしくお願いします」(水瀬)

「昨日、(切歌を)“ネタキャラ”なんて言ったんですけど、“デスデス”って使いやすくて、LINEスタンプでもよく使う癖があります(笑)。それくらい楽しい役を演じさせていただいて、今回もこうしてライブに出演させていただいて……。ライブだけで構成されるアニメイベントは初めてだったかもしれないです。前回はゲームがあったり、武士ノイズが誕生したりしましたが、今回はゲームがなかったので、第4期、第5期が発表されたということはそういう楽しみなことがいつかまた増えるのかなと楽しみにしています。『絶笑ラジオ(戦姫絶笑シンフォギアRADIO)』にも切歌はいけなかったので、次にゆかち(井口)がラジオをやってくれるときは必ず行きたいです!」(茅野)

「今日の『シンフォギアライブ』は皆さんにたくさん高まっていただいて、楽しんでいただいて、いっぱいの笑顔で帰っていただきたいなと思っていたんです。でも皆さんが歌ったり、掛け声をくれたりする姿を楽屋のモニタで見て、逆に感動をいただいてしまいました。この熱さは『シンフォギア』オリジナルの熱さだと思いましたし、ずっとこの場にいたいと思えるような本当に居心地のいい空間で、2DAYSがあっという間でした。終わってほしくないと思ったんですけど、第4期、第5期が発表されましたので、また皆さんにお会いできる約束が一つできたような気がして、とても嬉しいです。また調もきっと死ぬことなく出てくると思うので(笑)、精一杯演じたいと思います」(南條)

「控え室で“うろたえるな!”と言っていたら、彩陽に“一番うろたえているのはお前だ”と言われました(笑)。確かにマリアさんも最初はうろたえていましたし、まさに自分の分身のようなキャラクターに巡り会えたんだなと改めて思います。本当にこのライブが始まるまではプレッシャーでいっぱいでしたけど、ここに立ってキャストのみんながいてくれて、そして皆さんが歌詞を覚えて一緒に歌ってくれて、一人じゃないんだということを教えられた気がします。本当にすごいことだなと思いました。ありがとうございます。皆さんが第4期、第5期を待ってくれるのを信じて、マリアさんと一緒に成長しながら私も待っています。皆さん、また会いましょう!」(日笠)

「(控え室の)モニタで皆さんが歌っている姿を見ていたんですが、昨日以上にモニタが揺れること揺れること! 適合者の皆さんのエネルギーがものすごくて、会場もきっとどしんどしんしていたと思います。第1期の第1話から始まり、第4期、第5期という大きなお知らせに繋がったのは、装者の皆さんと応援してくださる皆さん、そして愛のあるスタッフの皆さんのおかげです。未来ちゃんとしては、これからも響の陽だまりであり続けられるように、いつでも温かく迎えられる準備をしていきたいと思います。第4期、第5期でも出番があったらいいな(笑)。いや、絶対にあると信じています! ここで終わりではなくて、この先も『シンフォギア』の輪が広がっていくことを嬉しく思います」(井口)

「先ほど、『RADIANT FORCE』を皆さんが一緒に歌ってくださる姿を見て、“歌で繋がっている”という気持ちになり、とても感動しました。第1期の最初のアフレコで上松(範康)さんと金子(彰史)さんが“僕たちの夢を一緒に叶えてください”とおっしゃっていたんです。誰かの夢が誰かの夢になり、それがみんなの夢になっていく。それを『シンフォギア』を通して実感させていただきましたし、皆さんにもキャラクターたちの生き様や歌が深く深く刻まれていて、何か日々の力になっているのだということも今日ここで感じることができました。また皆さんと『シンフォギア』という作品を通して、繋いだ手のぬくもりを感じることのできるお時間をいただけたらなと思います」(高垣)

「『シンフォギアGX』の制作が決まったときに、“X”は終わらせるという意味の“X”だと伺ったんです。悲しいと思いつつも、奇跡は起こるはずだと願いながら、まるで部活動のような収録にキャスト一丸となって全力で臨んでいました。ところが、あるとき金子さんがふと“続き、書きたくなりました”とおっしゃって。でも、本当にそのときがくるのかなと、期待しつつももしかしたら…と思っていましたが、今回、第4期と第5期の発表を聞くことができて、私たちも心から嬉しいです! 信じる気持ちが奇跡を起こすという、まさに『シンフォギア』らしいことが起こったと改めて感じています。翼さんは“露出キャラ”なので、今後どれだけ衣装が過激になり、それを自分が再現できるのかは不安ですが(笑)、体も気も引き締めて頑張りたいと思います!」(水樹)

「今回のライブ、本当に愛ですよね。いろんな人の愛でできているんだなと思いました。皆さんの感想を聞いていると一人一人が『シンフォギア』を愛してくださっていることがわかりますし、適合者の皆さんの愛情が世界のノイズを消滅させたんだなって心から思いました。最初は3人で始まり、6人になり、そして8人になって、すごい人たちを相手にしてきたんです。次はどんなモノと戦うのだろうと思いますし、どんな人と手を繋げるのかすごく楽しみです。これからも響の信じる正義を私も信じて、彼女を愛して、そして『シンフォギア』の仲間たちと皆さんを愛して、この作品が長く長く心の中に残っていくよう、部活動をしっかり引き締めていきたいと思います!」(悠木)

2日間で約18,000人を動員し、「シンフォギアライブ」史上、最大規模となった今回のライブ。最初から最後まで歌のみで構成するイベントも今回が初めてで、まさに集大成にして新たな第一歩となるイベントとなった。「シンフォギアライブ2016」の模様は映像ソフトとして8月24日にリリースされることも決定したので、『シンフォギア』が持つ大きな可能性を映像でも思う存分味わっていただきたい。

●セットリスト

2016.2.28@東京・日本武道館

  1. Exterminate/水樹 奈々
  2. 星天ギャラクシィクロス/マリア×風鳴 翼(CV:日笠 陽子×水樹 奈々)
  3. 不死鳥のフランメ/マリア×風鳴 翼(CV:日笠 陽子×水樹 奈々)
  4. SENCE OF DISTANCE/月読 調(CV:南條 愛乃)
  5. Just Loving X-Edge/月読 調×暁 切歌(CV:南條 愛乃×茅野 愛衣)
  6. Edge Works of Goddess ZABABA/月読 調×暁 切歌(CV:南條 愛乃×茅野 愛衣)
  7. ORBITAL BEAT(Ver.ZABABA)/月読 調×暁 切歌(CV:南條 愛乃×茅野 愛衣)
  8. おきてがみ/暁 切歌(CV:茅野 愛衣)
  9. 陽だまりメモリア/小日向 未来(CV:井口 裕香)
  10. 歪鏡・シェンショウジン/小日向 未来(CV:井口 裕香)
  11. 銀腕・アガートラーム/マリア・カデンツァヴナ・イヴ(CV:日笠 陽子)
  12. 純白イノセント/マリア・カデンツァヴナ・イヴ(CV:日笠 陽子)
  13. Rebirth-day/高垣 彩陽
  14. TRUST HEART/雪音 クリス(CV:高垣 彩陽)
  15. 繋いだ手だけが紡ぐもの/雪音 クリス(CV:高垣 彩陽)
  16. 放課後キーホルダー/雪音 クリス(CV:高垣 彩陽)
  17. BAYONET CHARGE/風鳴 翼×雪音 クリス(CV:水樹 奈々×高垣 彩陽)
  18. Beyond the BLADE/風鳴 翼(CV:水樹 奈々)
  19. 空へ…/風鳴 翼(CV:水樹 奈々)
  20. Glorious Break/水樹 奈々
  21. 殲琴・ダウルダブラ/キャロル・マールス・ディーンハイム(CV:水瀬 いのり)
  22. tomorrow/キャロル・マールス・ディーンハイム(CV:水瀬 いのり)
  23. リトルミラクル -Grip it tight-/立花 響(CV:悠木 碧)
  24. 限界突破 G-beat/立花 響(CV:悠木 碧)
  25. 撃槍・ガングニール/立花 響(CV:悠木 碧)
  26. いつかの虹、花の想い出/立花 響×小日向 未来(CV:悠木 碧×井口 裕香)
  27. 始まりのバベル(悠木 碧、水樹 奈々、高垣 彩陽、日笠 陽子、南條 愛乃、茅野 愛衣)
  • EN1. RADIANT FORCE/立花 響×風鳴 翼×雪音 クリス(CV:悠木 碧×水樹 奈々×高垣 彩陽)
  • EN2.「ありがとう」を唄いながら/マリア・カデンツァヴナ・イヴ×月読 調×暁 切歌(CV:日笠 陽子×南條 愛乃×茅野 愛衣)
  • EN3. FIRST LOVE SONG/立花 響×風鳴 翼×雪音 クリス(CV:悠木 碧×水樹 奈々×高垣 彩陽)
  • EN4. 虹色のフリューゲル/立花 響×風鳴 翼×雪音 クリス×マリア・カデンツァヴナ・イヴ×月読 調×暁 切歌(CV:悠木 碧×水樹 奈々×高垣 彩陽×日笠 陽子×南條 愛乃×茅野 愛衣)

<INFORMATION>
Blu-ray/DVD「シンフォギアライブ2016」は2016年8月24日(水)に発売決定!!
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